気まずさ極まれり…「感動的引退セレモニー」翌日に“スタメン出場”
得失点差はプラス261で84勝49敗3分けの好成績。ソフトバンクに1位通過は譲ったものの、4.5ゲーム差の2位でプレーオフ進出を決めた。
前年の04年は0.5ゲーム差の4位で出場を逃しただけに、マリンスタジアムで第1ステージ(S)を戦えたのも良かった。当時は「第2Sは1位と2位が5ゲーム差以上の場合は、1位チームに1勝のアドバンテージ」というルールだった。ギリギリのところでアドバンテージがなかったことも大きかった。3位西武を連破すると、第2Sが行われる敵地・福岡へと乗り込んだ。
ロッテは勢いそのままに第1、2戦と連勝。いきなり王手をかけたものの、第3、4戦は敗れ2勝2敗。迎えた最終第5戦。ベンチで声をからしていた私は、1-2の八回表、先頭打者で二塁・早坂圭介の代打として呼ばれた。
現役最後の打席かもしれないと、思い切って振った打球は三塁へのボテボテのゴロ。万事休す、と思ったらセーフ。なんと三塁のトニー・バティスタと遊撃の川崎宗則が交錯していた。ショートの深追いが原因のラッキーな内野安打だった。