なでしこがパリ五輪切符懸け28日に北朝鮮と激突も…不安は攻撃陣の消極さと決定力不足
それどころか前半に2度、北朝鮮に決定的なシュートを打たれ、GK山下の好セーブがなければ失点してもおかしくなかった。
後半に入ると北朝鮮が4DFに布陣変更。両SBを果敢に攻撃参加させながらサイドからのクロス攻撃を全面に押し出し、日本は自陣に押し込まれる時間帯が増え、クロスバー直撃のシュートを打たれるなど決定的なピンチも多かった。「よく無失点で切り抜けた」というのが正直な実感だ。
第2戦は、シンプルに「勝った方が五輪出場」となる。なでしこの3FWには「無理な体勢からでも、少々距離が遠かろうが、とにかく積極果敢にシュートを放っていって欲しい」と言いたい。
加えて中盤のMF長谷川、MF長野には「攻撃的姿勢をもっともっと出して前線の3人と絡んで欲しい」と注文を付けたい。
この2人は、もともと攻撃的な能力が非常に高く、しかも相手DFを幻惑したり、タイミングを外したラストパスを出したり、アイデア豊富なプレーもできるMFである。
第1戦後にDF熊谷が「シュート数が少なかったし、相手ゴールを脅かす怖さもなかった。(第2戦では)もうひとつ前でプレーしたい」とコメントした。その通りである。