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鈴木良平サッカー解説者

1949年6月12日生まれ。東京都世田谷区出身。東海大卒業後の73年、ドイツの名門ボルシアMGにコーチ留学。名将バイスバイラーの薫陶を受け、最上級ライセンスのS級ライセンスを日本人として初取得。84-85年シーズンのドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチ兼ユース監督。なでしこジャパン初代専任監督。98年福岡ヘッドコーチ。

なでしこがパリ五輪切符懸け28日に北朝鮮と激突も…不安は攻撃陣の消極さと決定力不足

公開日: 更新日:

 パリ五輪(7月26日~8月11日)出場を狙う日本女子代表(なでしこジャパン=FIFA世界ランク8位)が24日、サウジアラビアで開催された北朝鮮(同9位)とのアジア最終予選・第1戦を0-0で引き分けた。

 この試合をテレビ観戦しながら「チーム力も個々の選手の能力も経験値も日本が上」なのに「同じような戦いを28日の第2戦(東京・国立競技場)でやったら五輪出場を逃しかねない」と思った。

 ドロー決着となった最大の要因は「なでしこ攻撃陣の消極的姿勢と決定力不足」である。

 なでしこの布陣は4(DF)-1(アンカー)-2(MF)-3(FW)。DF4人の前に2011年ドイツW杯優勝メンバーである33歳のベテランDF熊谷を置き、中盤にMF長谷川とMF長野が入った。そして1トップのFW田中美、両サイドアタッカーの右FW藤野と左FW植木が、連動しながらゴールを狙っていく。

 前半の北朝鮮は、5DFと引き気味の4MFでブロックを作り、堅い守備からカウンターを仕掛ける戦法。なでしこのペースで試合は進んでいったが、球際の厳しさと強烈プレスを仕掛ける北朝鮮に手こずり、FW陣は好機を迎えても味方にパスするなど、自らシュートに持ち込んでいく場面は見られなかった。

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