西武・平石洋介コーチ「『昔はこうだった』で終わらせるような指導はナンセンスですし、僕はダメだと」
平石洋介(西武・ヘッド兼打撃戦略コーチ・43歳)
かつて高校野球を席巻したPL学園。その名門出身である松井稼頭央監督(48)を支えるのが、同校の後輩にあたる平石コーチだ。
PL学園といえば厳しい規律や上下関係が語り草。トップダウン式の指導を経験してきた平石コーチだが、「時代は変わるので僕らも当然アップデートしていかないとね」と、こう続ける。
「以前はあれやれこれやれと何も説明されないことが多かったけど、選手から練習の意図など説明を求められることが増えました。我々もしっかりと(練習の意図を)伝えてあげないと。昔と比べたら選手は本当に真面目になったと思いますし、納得してくれたものに関してはめちゃくちゃ一生懸命に練習してくれます。だから、『昔はこうだった』で終わらせるような指導はナンセンスですし、僕はダメだと。(選手に)理解してもらった上でやってもらうっていうのは、かなり必要な部分じゃないかなと思います」
近年は選手自ら練習方法を見つけてくることも多い。全否定はしないものの、取捨選択する判断力を求める。
「ユーチューブやネットなどがあり、昔と比べていろんな選択肢が多いのは間違いない。けど、これをやったら絶対に打てるというものはない。得た情報の中から、それぞれ何をチョイスし、何を捨てるのかというのをしっかりやってもらいたいですよね」