大坂なおみ 苦手なクレーコートなのに全仏オープンからパリ五輪を狙う理由
大坂のメジャー4勝はすべてハードコートだった。五輪会場にもなるクレーコートの全仏の勝率は58%と、4大大会の中で最も低い。苦手のコートにもかかわらず、今月にはフランスのWTA250に推薦出場を申請するなど、全仏→五輪を狙うのはなぜか。
振り返れば、歯車が合わなくなったのは3年前のパリだ。前哨戦で初戦敗退し「クレーに弱い」と酷評され、これがわだかまりになって全仏1回戦後の会見を拒否。ペナルティーに対し2回戦棄権で応戦し、そこから「うつ病」論争に発展してウィンブルドン欠場へ……パリが発端だった。
26歳のこの夏、母になった大坂なおみは3年前のパリからやり直したいのではないか。楽しく賑やかに見守りたいのはもちろんだが、国別対抗戦は代表出場の意思さえ示せば、欠場しても酌量される。ビックリ女子だけに過度の期待は無用ということも、頭の片隅に入れておく。