大坂なおみが試合中のヤジにメンタル崩壊…異例の「号泣敗戦スピーチ」に反応さまざま
会場が異様な雰囲気に包まれた。
テニスの「BNPパリバ・オープン」。日本時間13日の2回戦に出場した大坂なおみ(24)に、同じ女性の観客から試合中に2度、「ナオミ! あなたは最低だ!」などとヤジが飛んだ。
心ない言葉に涙をこらえきれなくなった大坂は、泣きながらプレー。途中、審判のもとに歩み寄り、「なぜ注意をしないの? マイクを貸して欲しい」と訴えたが却下され、結局、0-6、4-6のストレート負けを喫した。
試合後には、コート上での勝利者インタビューのあとに自ら望んでマイクの前に立ち、異例のスピーチを敢行。2001年の同大会準決勝で実現したウィリアムズ姉妹の対決を引き合いに出し、「ここで(2人が)ヤジを浴びているビデオを見たことがある。それが頭に浮かび、何度もその言葉が繰り返された」と涙ながらに話した大坂。姉妹対決は姉のビーナスが棄権、不戦勝で決勝に進出したセリーナに大ブーイングとヤジが浴びせられ、姉妹は以降13年間も同大会の出場を拒否している因縁がある。
ネット上では、大坂の繊細さを「甘い」と指摘する意見や、「中傷は許されない」と同情する声がぶつかり合っている。メンタルヘルスの問題で今年1月に復帰したばかりの大坂の完全復活には、まだ時間が必要なのかもしれない。