巨人・阿部監督の「やりくり力」は原前監督と対照的 守護神消えても悲壮感ゼロの納得理由
昨季は12球団ワーストの3.81と崩壊した救援陣の立て直しが課題だった。そのため、就任した阿部監督は「リリーフ陣のローテ制」を掲げ、「3連投禁止」を貫いている。
「5日の阪神戦でも、三回に3失点した高橋礼を五回終了まで投げさせました(5回3失点)。原前監督なら『攻撃に転じる』と三回の打席で代打を出していたところですが、阿部監督が中継ぎ陣の負担を考慮してのものでしょう。誰かが故障をしても誰かがカバーする。こういう時のため、二の矢、三の矢を放てるよう、投手陣の層を厚くしてきた。捕手出身らしく、阿部監督からは投手起用に強いこだわりを感じます」(高橋氏)
なお、昨6日の中日戦に先発し、4回2失点だった横川、膝痛再発の梶谷、スタメンで2タコに終わった中山が二軍降格。秋広、泉口、平内が昇格する見通しとなった。
6日現在、チーム打率.229はリーグワースト、82得点は同5位、12本塁打は同4位。打線はパッとしないものの、防御率2.43で同2位の投手力と阿部監督の「やりくり力」で、首位阪神を追走している。
◇ ◇ ◇
巨人のリリーフ陣の中で「プロの壁」に直面しているのがドラ1の西舘勇陽だ。
●関連記事【もっと読む】…では、広島で投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏が伝授する壁の超え方について詳しく報じている。