エビアン逆転V!古江彩佳の「変えない強み」 どんな状況でもリズム、スイング、表情まで変化なし
古江の身長は153センチ。米女子ツアーでは西村優菜(23=150センチ)と並んでとても小柄です。大柄な欧米選手に飛距離(ドライバー平均飛距離250.75ヤード=122位)ではかないませんが、平均スコア(69.887)、バーディー数(237個)、トップ10フィニッシュ(9回)は、いずれも同ツアーのトップ。パーオン率(71.7%)11位、平均パット数(29.12)12位。ショットの精度とパット力があれば、メジャーに勝てることを証明しました。
実は、古江の最大の強みはスタッツに表れない点にあります。
今回の会場はレマン湖に向かって傾斜があり、第1打をフェアウエーに置いても、つま先上がりやつま先下がりのライが多い。古江がイーグルを奪った18番の第2打も、ややつま先下がりでした。ライが平地でなければ、打ち出す方向やスイングが変わります。つま先下がりなら球をつかまえにいく選手もいますが、古江は違います。
プロなら雨が降ってドライバーの飛距離が落ちれば、少し高弾道のボールを打ったり、風が吹けば逆に低弾道のボールでグリーンを狙うこともできますが、トップ位置やインパクトの強さを少し変えただけで、その後のスイングに影響することもある。しかし、古江はどんな状況でもプレーのリズムやスイングが同じなのです。パッティングも同様です。