メダルまであと1打…山下美夢有のミスを誘った「五輪の魔物」痛恨だった最終日の9番と16番
パリ五輪の女子ゴルフは松山英樹(32)に続き、山下美夢有(23)も優勝を争いましたが、銅メダルに1打届かず4位に終わりました。
悔やまれるのは首位に3打差で迎えた最終日の9番(パー5)です。第2打はピンまで212ヤード。果敢にピンを狙い、グリーン左横のラフに外します。左足下がりからのアプローチもミスしてグリーン右下へ。4オン3パットのダブルボギーで金メダルが遠のきました。
それでも後半に盛り返し、2位タイまで浮上。直後の16番(パー3)で、ティーショットをグリーン手前の池に落とし、2つ目のダブルボギーも痛かった。
山下は9番の2オン狙いについて「最終日に欲が出てしまった」と言いましたが、迷うことなくイーグルやバーディーを狙っての一打を責めることはできません。五輪は4年に1度の開催です。しかも国旗を背負っての戦いは、メジャーとも違う一打の重みを感じながらのプレーを強いられます。最終日の山下の表情からは、見たことがない緊張感が伝わってきました。これが「五輪の魔物」というのかもしれません。