夏季五輪からマラソン消滅も…世界陸連コー会長がIOC会長選へ出馬意欲、“大改革”に現実味
WAのセバスチャン・コー会長はモスクワ、ロスの1500メートルの金メダリストで中距離のスーパースターだった。引退後は国会議員、(周回コース採用の)ロンドン五輪の組織委員長を務め、ナイキ社の本部ビルに命名されるほどの辣腕ビジネスマン。その会長が最終日、IOC会長選へ出馬意欲を表明した。
実はそれ以前に、2034年の冬季オリンピックで陸上クロスカントリー復帰を検討中とも明かしている。クロカンは100年前の猛暑のパリ大会を最後に外れ、今回の提案は冬季大会の南半球普及、温暖化対策、何より2015年にWA会長に就任した中距離スターのマラソン観だろう。1万メートルをグランプリから外すなど長距離には冷ややか……これで、常々囁かれていたマラソンの冬季大会への移行すら絵空事ではなくなった。
記録から勝負へ──一見、日本に有利に思えるが、福岡国際もびわ湖毎日も消滅し、宗兄弟・瀬古・中山の賑わいははるかな昔話。マラソン日本のきっかけだったボストンの“心臓破りの丘”に挑む選手すらいなくなり、最近では大迫傑だけ。大迫はナイキ、この男からは目が離せない……あれこれ話が弾む面白い大会だった。
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コー会長はすでに、IOCに対し真っ向から喧嘩を売っている。いったい何が起きているのか。コー会長の意図するものとは。
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