佐々木朗希《ゴネ得》《ワガママ》と収まらぬ批判がロッテ球団にブーメラン

公開日: 更新日:

 ポスティングシステムによる今オフのメジャー挑戦が決まったロッテ佐々木朗希(23)が、17日に本拠地のZOZOマリンで行われたファン感謝イベントに出席。冒頭で挨拶に立った吉井監督から、「大事なことを忘れていました。来季からマリーンズを飛び出して、高みに挑戦する選手がひとりいます。そうです、朗希です。朗希、出てきて」と促され、マイクの前に立った。

 首脳陣や選手、スタッフへの5年間の感謝を口にした佐々木は、「これまでいただいた熱いご声援、厳しい激励も力に変えて、アメリカで頑張ってきます。本当にありがとうございました」とスピーチ。スタンドからは拍手が起きたものの、SNSやネット上では今も《ワガママ》、《ゴネ得》などと佐々木を批判する声が少なくない。

 評論家の橋本清氏がこう言う。

「入団5年でのメジャー挑戦は野茂英雄さん、大谷翔平と同じですが、野茂さんは通算78勝を挙げて4年連続で最多勝のタイトルも獲得した。大谷も投手として5年で42勝し、打者として通算48本塁打。日本ハムのリーグ優勝、日本一に貢献しました。佐々木は実働4年で29勝。年間で先発ローテーションを守った経験がないままのメジャー挑戦ですから、《チームになにも貢献していないのに》というファンの心情は分からないわけではありません。強引な印象も否めませんが、選手がメジャー志向を持ったり、その希望を球団に伝えることはルール違反ではない。今は多くの選手がメジャー志向を持っており、高みを目指すのは自然な感情です。

佐々木個人に批判が集中してしまっていますが、ポスティングは申請するかしないかの権利は球団にあり、佐々木だけが責められるのは酷だと思う。肉体的に発展途上の投手で今季も故障による離脱があったとはいえ、18試合に登板して初の2ケタとなる10勝(5敗)を挙げ、防御率は2.35。11試合でQS(6回以上、自責点3以内)をマークした佐々木が抜ける穴は小さくない。来季、その穴を埋められず、Bクラスに低迷するようなら、佐々木の放出を決断した球団フロントが、一転して厳しい批判にさらされても不思議はありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  5. 5

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  1. 6

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  2. 7

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  3. 8

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  4. 9

    新庄監督のガマンが日本ハムの命運握る…昨季の快進撃呼んだ「コーチに采配丸投げ」継続中

  5. 10

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に