阪神4位・町田隼乙 ハイハイ卒業直後から「坂道歩行」で培った強靭な下半身
町田隼乙(阪神4位/埼玉武蔵ヒートベアーズ・21歳・捕手)
阪神からは強肩強打が買われ、《「打てる捕手」として正捕手を担うことができる可能性を秘めた、将来が楽しみな選手》と期待されている。
身長186センチ、体重88キロの恵まれた体は、バス会社に勤める父・光信さん(51=身長181センチ)譲りだ。母・秀子さん(54)との間に、4歳上の長女、2歳上の次女に続いて2003年、末っ子として生まれた。
強いスイング、鋭い送球を支える強靱な下半身は幼少期から培われていた。秀子さんは長女を幼稚園に送り迎えする際、幼い次女と町田から目を離すわけにはいかず、必ず同行させていた。
「特別な習い事や運動はさせていないので、プロに行けるような体を育んだ原点はあの日々にあると思います」と、秀子さんがこう振り返る。
「家から幼稚園までは大人の足で10分ほど。行きは上り坂が続き、ベビーカーでは回り道が必要なほど勾配がきつい箇所もある。でも、隼乙はとにかく歩くのが大好きな子だったんです。ハイハイを卒業してからというもの、大人が汗をかくような坂道をズンズン上っていった(笑)。一応、抱っこ紐を準備していましたが、必要になった記憶はありません」