《20試合を切ったら死活問題。何とかして欲しい》トップ選手の悲痛な叫びはJGTOに届いているのか
冒頭のプロは、2025年度の国内男子ツアーが今季の24試合から21試合になることを懸念しているのだが、さらに「国内ツアーが20試合を切れば、世界ランキングポイントにも重大な影響を及ぼし、我々の将来や生活にも大きく響く」というのだ。
世界ランキングのポイント(P)計算は複雑だが、簡単に言うと、過去2年間の出場大会の獲得Pを出場試合数で割り、平均点が大きい者が上位にランクされる。
出場試合数が40以下の場合は「40」で割り、平均を算出してランキングを決める仕組みなのだが、2年前からPGAツアーのように強豪選手が多数参戦する大会はレベルが高いことからPが多くなり、逆に、国内ツアーのPは激減した。
例をとれば、全米オープンなどの海外メジャーの優勝者は100Pだが、国内最高権威を誇る今年の日本オープンに優勝してもたったの7.24855Pだった。他の大会は推して知るべしで、これでは、国内でどんなに頑張っても、マスターズや全米オープンの出場要件である世界ランク50位以内には届かない。
国内の男子プロにとって救いなのは、2試合前後の新規トーナメントが誕生しそうな話があることだが、近年の流れでは国内ツアーの試合数が20を割り込むのは「時間」の問題ではないか。