ミラノ五輪で再燃する女子フィギュア「4回転の呪縛」…坂本花織もビックリなロシア勢の戦線復帰
女子の金メダル候補といわれているのがアカチエワ(17)だ。11歳で4回転トーループを決めた天才で、「鉄の女」ことエテリ・トゥトベリーゼコーチの指導を受けている。
ペトロシャン(17)も逸材だ。先日行われたロシア選手権のフリーで、3回転半(トリプルアクセル)と2度の4回転トーループに成功。大会連覇を果たしている。
22年北京五輪はROC(ロシア五輪委員会)として出場したシェルバコワが金メダル、トルソワが銀メダルを獲得。銅メダルの坂本はワリエワの失格がなければ、4位だった。北京五輪後はロシア勢不在の中、表現力や完成度の高さで世界選手権3連覇を達成したものの、ジャンプを得意とするロシア勢がいたら、女王として君臨できたかどうか……。
その坂本はロシア勢復活を「めっちゃワクワクします」と歓迎した一方、GPファイナル銀メダルの千葉百音(19)は、「本当に4回転をポンポン跳ぶ選手がたくさん出てくると思う。今の自分に足りないのは、ジャンプ力だとか4回転の大技。やっぱり入れていかないといけないなっていうのは強く感じました」と、危機感を募らせている。ロシア勢の復帰決定を契機に、4回転やトリプルアクセルの習熟に取りつかれる日本勢が増えるかもしれない。