ドジャース佐々木朗希「省エネ投球」は通用するのか…150キロ中盤はメジャーの平均レベル
ストレートの球速は151~155キロ。投じた38球中、ボール球が18球もあった。日本時間26日、ホワイトソックスのマイナーを相手に初の対外試合で登板した佐々木朗希(23=ドジャース)のことだ。
160キロ超の速球が持ち味で、制球もまとまっている投手にしては物足りない内容だった。現地特派員のひとりがこう言う。
「通常のブルペンでも力を入れたときは制球がバラけています。空気の乾燥したアリゾナで、より滑り易くなっているメジャー球への対応に苦慮している様子がアリアリ。中でもスライダーの制球には苦労しているようで、実戦でも4球しか投げていません。初実戦での投球はおそらく、いまの佐々木にとって目一杯の内容でしょう。球速を求めてあれ以上に腕を振ると、ボールの行方を制御できないのだと思う」
球威も制球もいまひとつだった初実戦の投球内容は、しかし、今後に向けたヒントになったのではないか。
佐々木はこれまで、シーズン通して先発ローテーションを守った経験がない。筋力や体力を含めた肉体面は、いまだ発展途上なのだ。