メジャー投手は失点急増…粘着物質取り締まり強化の余波
しかし、今季はMLBの取り締まりの強化が伝えられるようになると失点が多くなり、黒星ばかりが積み重なった。
6月14日に先発した際はプレッシャーがかかったのか、3回途中7失点で降板。猛暑の中で行われた同28日のヤンキース戦では、出だしからアップアップのピッチングになり、二回にマウンド上で急激な体調不良に見舞われ、ゲロを大量に吐くという失態をやらかした。すぐにマドン監督が交代を告げたが、この後、両軍の投手は悪臭に悩まされながら投げることになった。
ちなみに6月21日に検査が始まってから、審判に粘着物質を発見され10試合出場停止になったのはマリナーズのベテラン・リリーバー、へクター・サンティアゴだけである。この投手は2014年にホワイトソックスからエンゼルスに移籍した後、急成長してローテーションに定着。15年にはオールスターにも選出された。粘着物質の先進とされるエンゼルスに来たことが、大きなプラスに作用したといわれている。