「ネット依存症」樋口進氏

公開日: 更新日:

「ネット上でチームを組んでプレーするオンラインゲームは、途中で自分だけ抜けるということが出来なくなるんですね。ゲーム仲間から称賛されることで得られる達成感・高揚感も魅力です。親世代が知っている昔のコンピューターゲームと違って、今は『人とつながりたい』という欲求をゲームが満たしてくれますので、『そのうち飽きるだろう』と親は軽く考えがちですが、ますますネットから離れられなくなるのが現状です」

 スマホの登場によって、依存する度合いはさらに強まっている。友だちからのメールにすぐ返事しないと仲間外れにされるという心理も働くからだ。

「中には息子と心中しようかと思い詰める親御さんもいらっしゃいます。心配な方は、悩みを抱え込まず、専門機関に相談してみてください。同じ立場の親の話を聞いて『うちの子だけじゃなかった』と気が楽になります。渋々親に連れられてきた子も『自分は依存なんかしてない』と不満そうですが、健康診断の結果、栄養状態が悪くなっていること、筋力が低下していることを数字で示すと、これはまずいと自覚して回復できることもあります」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方