視聴率急降下 “突っ込みどころ”しか見どころがない「安堂ロイド」の消化不良

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「半沢直樹」の後番組ということで、注目度は今クール一番だった木村拓哉主演「安堂ロイド」(日曜21時~、TBS)。しかし、第3話にして初回視聴率19.2%から6ポイントダウン、13.2%まで下落してしまった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 楽天マー君の好投で盛り上がりをみせた日本シリーズが裏番組。前日の第1戦に続き世間の注目度が高まり、視聴率を奪われる要素はあった。その点はTBSも想定内だったろうが、そこは、転んでもキムタクドラマ。視聴率が下がる一方、ネット上では実況スレッドが乱立。放送と同時にちゃちゃを入れたり、小ネタのまとめサイトが雨後のタケノコ状態で、カルト的な盛り上がりを見せている。

 確かにクビをかしげる内容ばかりだ。殺された主人公の沫嶋黎士と、沫嶋そっくりの容姿になるようプログラミングされ、クライアントの要望で敵を殺害する悪魔のOSが搭載されたロイド。キムタクはあくまで沫嶋黎士絡みの1人2役を演じているのだが、例えば第3話のロイドが遠い過去の記憶にうなされ、沫嶋とは関係のない回想シーンでもキムタクが武装して登場したり、沫嶋は「外食しない」設定のはずなのに、恋人役の柴咲コウと焼き肉屋デートを楽しむシーンがあったり……。

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