三谷幸喜は低迷する大河を救えるか…16年「真田丸」を脚本
坂口安吾に「二流の人」と侮られた黒田官兵衛は、謀略をめぐらす腹黒い武将として描かれることが多かった。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は、そんな負のイメージが強い戦国時代の脇役に、ジャニーズアイドルの岡田准一(33)を起用。新しい官兵衛像で歴史好きをうならそうともくろんだ。
ビデオリサーチ調べの視聴率(関東地区)は平均15%台。「八重の桜」「平清盛」の前2作は上回っているものの、舞台は人気の高い戦国時代である。重要な場面に必ず主人公が絡んでくるというあり得ないマンガみたいなストーリーだった「江」ですら、平均視聴率は17%台だった。
22日の放送では、朝ドラ「梅ちゃん先生」で人気となった松坂桃李(25)が黒田長政役で初めて登場した。制作側は起爆剤と期待しているのだろうが、まだまだ荷が重そうだ。
「再来年放送の『真田丸』に望みをかけるしかないような状況です。主役は堺雅人で脚本は三谷幸喜。これでコケたら終わりです。大河ドラマの存続が危うくなります」と言うのは、NHK関係者。視聴率男とヒットメーカーがタッグを組んでもダメなら、1年間を通して歴史物語を紡ぐスタイルの見直しも現実味を帯びてくるのだ。