今だから語れる 具志堅用高の華麗なる「飲み仲間」遍歴

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 飲みだしたのは81年3月にベルトを失って、8月に引退発表してからだね。早朝のロードワークやキツい減量の必要がなくなったら、途端に夜が遅くなった(笑い)。

 飲み友達はプロ野球広島の(山本)浩二さん、北別府(学)さん、中日の仙(星野仙一)さん、阪神の田淵(幸一)さん、西武の東尾(修)さんら野球関係が多かった。他には大相撲の元横綱・輪島(大士)さん、芸能関係だとたけし(ビートたけし)さん、鶴太郎(片岡鶴太郎)さん、高田文夫さんかな。

 広島の選手との付き合いが多いのは、協栄ジムの金平正紀前会長が広島出身でカープの後援会員だったから。毎年春は、会長とカープの日南キャンプに行ってたよ。

 仙さん、田淵さん、東尾さんは浩二さんの紹介。みんな、地方に本拠地があるチームに所属してたから、後楽園とか神宮で試合がある日は、夜10時すぎに電話がかかってきて、それから六本木とか銀座に繰り出してた。

■芋洗い坂のスナックが隠れ家

 当時ボクは渋谷の2LDKマンションに住んでて、結婚して半年も経ってなかった。だけど、入れ代わり立ち代わり毎晩のように球界のスーパースターたちが直々に電話くれるんだもの。断っちゃ悪いと思って出かけちゃうから新婚生活どころじゃない。ウチの(奥さん)には悪いことしちゃったなあ(笑い)。

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