大阪万博の熱中症リスクを専門家が指摘 厳しい照り返し、不安な救護体制…子どもの遠足に赤信号
開幕直後から相次ぐ万博批判に、神経質になっているのか。
大阪府の吉村知事が16日、自身のXを更新し、大阪・関西万博への無料招待事業で「大阪市の小中学校の約1割が辞退した」とする記事に言及。「『約9割の小中学校が参加』でよくない?」と、報道に対する不満をもらした。
吉村はほとんどの学校は万博に訪れることを強調したいようだが、これから夏本番に向けて辞退が「1割」では済まなくなるかもしれない。
万博会場の面積は約155ヘクタール(東京ドーム約33個分)と広大だ。移動で長時間歩かねばならない可能性があるほか、日影が少ないため、子どもが熱中症になる危険性が指摘されている。
吹田市は「会場の安全性を保護者に説明できない」(後藤圭二市長)として、無料招待の辞退を決定した。その他にも、辞退を決めた学校は、会場内の混雑により迷子や接触事故が起きることを懸念しているという。
実際に会場に足を運んだ建築エコノミストの森山高至氏は、万博への遠足のリスクをこう指摘する。