「官兵衛」で家康役 寺尾聰の“右目”なぜ閉じているのか?

公開日: 更新日:

■ポスター撮影時にも「右目」エピソードが

 実はその答えが、NHKの「軍師官兵衛」公式サイトで明かされている。寺尾がインタビューで自らこう語っているのだ。

<ぼくは自分のなかで、家康には表に見せる顔と、自分のなかにある裏の顔があると思っていて、それを自分で絶えず意識するために今回は、裏の顔の象徴として右目を少し閉じて、何か企んでいるように見せたいと思いました>

 寺尾は今回の役を引き受けるに当たり、<“タヌキの皮をかぶったオオカミ”として家康を演じたい>と提案。<セリフをしゃべることで家康を表現するのはなるべく避けたい。あまりセリフをしゃべりたくない>とプロデューサーに注文したという。

 半分閉じた“右目”は、寺尾が描く家康のイメージを具現化した姿だったわけだ。寺尾はまた、岡田ら共演者とポスター撮影をした際の、こんなエピソードも明かしている。

<カメラマンがぼくに「シャッターのタイミングが悪くてすみません」と謝るんです。何度シャッターを切ってもぼくの右目が閉じかかっているから。「いや、そうじゃなくて、わざとこうしているんだよ」って>

 次回予告では、寺尾が右目のまぶたをこすり、ゆっくりと開眼するシーンが映し出されていた。ぜひ、寺尾の演技を刮目(かつもく)して見たい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情