打ち切り説のウラに権力闘争…「報ステ」古舘伊知郎の正念場
寄らば大樹。政権寄りの番組を作るなら、古舘を降板させれば済む話だが、そこに局内の派閥争いが絡むから事態は複雑だ。
「テレ朝社内では早河会長派と、吉田(慎一)社長を中心とした反会長派の間で権力争いが続いている。朝日新聞から天下ってきた吉田社長に対し、プロパーの会長派はヒット番組が打ち出せずに視聴率争いで日テレの後塵を拝す現状に業を煮やしている。しかし、吉田社長は報道や制作の現場には介入しない主義で、古舘が『報ステ』で進める反原発路線を容認している。会長派が『報ステ』打ち切りを進めたくても進められない事情がある」(前出のテレ朝関係者)
古舘は「報ステ」キャスター就任から10年を迎え、自身は12月で還暦の節目を迎える。
「数字だけ見るなら月曜から金曜の帯で平均15%以上の視聴率を叩き出す『報ステ』を終わらせるわけがない」(別のテレ朝関係者)という声ももっともだが、古舘自身、しがらみだらけの現状に嫌気が差しているのは間違いない。