視聴率だけじゃない 「Dr.倫太郎」映画化にこれだけの現実味
小粒揃いの4月期ドラマの中で唯一、毎回、視聴率13%超えをキープ。今週13日で5回目の放送だが、すでに堺雅人(41)主演の「Dr倫太郎」(日本テレビ系、水曜22時)は映画化が内定しているという。しかも、ドラマ放送前の企画段階から進行していたというのだ。
「水田伸生氏の演出という時点で、“劇場版Dr倫太郎”の製作を見据えているのは明らか。同氏は日テレの制作局専門局長ですが、映画監督もできる。『舞妓Haaaan!!!』(07年)や『252生存者あり』(08年)などの作品でメガホンをとっています。また堺やヒロインの蒼井優をはじめ、豪華なキャスティングからも分かるように、“倫太郎”は莫大な制作費をかけている。DVD販売だけでは採算が合わず、日テレはドラマ、DVD、映画の“3段構え”で回収する目算のようです」(映画関係者)
■公開は2年後の春か?
中園ミホ氏の脚本に惚れ込んだ堺は、自身の出世作となったTBS系ドラマ「半沢直樹」の続編を蹴ってまで、“倫太郎”の出演を決めたという。旬の演技派俳優と売れっ子脚本家がタッグを組んだ今作。中園氏は、平均視聴率22.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、昨年最も数字を稼いだドラマ“ドクターX”の生みの親である。平均13%台の視聴率は物足りないというのが本音だろうが、キムタク主演の「アイムホーム」(テレビ朝日系)のように16%台→12%台と急降下はしていないため、固定ファンがつき視聴習慣が定着しているという意味では映画化にも好都合だ。