アラフィフ男優が活躍 中高年向き“渋連ドラ”増殖の気配
2人は03年に「白い巨塔」(フジテレビ系)で共演(主役は唐沢)したが、今回、向き合うシーンでは身長が高い沢村の方が見栄えがするし、村人とドタバタ頑張るコメディー的な主役も沢村の方が向いてる気がする。とにかく2人のやり合いを増やせば見応えも増す。
アラフィフものでは東山紀之が主演の「刑事7人」も始まって、こちらは初回11.8%。「はぐれ刑事純情派」「相棒」を生んだテレ朝水曜21時枠だし、タイトルからして懐かしい「七人の刑事」(61~69年)っぽい作品なのか? といろいろ期待させた。
ほとんど男(女性は1人だけ)の7人の捜査課で、汗をかいて聞き込みする昔の刑事ものと違い、鑑識的な解析に推理をプラスする現代的な展開だ。さらに「はぐれ」「相棒」にはない“個性的な7人で解決するチーム力”も面白い。ちなみに、ヒガシはあまり出すぎず、脇を固める北大路欣也、吉田鋼太郎のアラカンが強力!
20日にスタートした月9「恋仲」(フジテレビ系)が1桁だったことでわかる通り、恋愛ものや若い女優が主役のドラマは下火。アメリカの某局の視聴者の中心は60代といわれる。日本もそうなっていくだろうから、若い頃は恋愛ものに出ていたアラフィフ男優の渋いドラマが増えそうだ。
(作家・松野大介)