ドラマで初のバーマスター役も 中村梅雀さん語る「嗜み人生」
20代はスコッチウイスキー専門でした。それが30代になると日本酒に目覚めましてね。それまで日本酒を飲むと目が回っていたのに、悪酔いしなくなった。旅先ではもちろん、自宅でも地酒を味わっていました。
そして、40代はバーボン。独特の深いコクと薫香に魅了され、相当飲み比べしました。もちろん水割りではなくロックでね。
それが40代後半になって、気の置けない友人の勧めでワインを試してみたら、これがまたおいしいじゃないですか。あれこれ飲んだ揚げ句に行き着いたのはイタリア・ピエモンテ系。バローロやバルバレスコですね。
そして、ここ数年はシングルモルトにハマっています。
きっかけは妻の寿子です。彼女が学生時代から行きつけにしていた神戸・摂津本山のレストランパブ「The甲南ハイボール」に通いだしてからですね。ここのマスターが「ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ」(本部・英国)の会員で、お店も素晴らしく居心地が良い。人柄のいいマスターからは、さまざまな味を教わりました。