ドラマで初のバーマスター役も 中村梅雀さん語る「嗜み人生」

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■作者からも「梅雀さんならOK」と

 そんな僕が10月5日からスタートする、BSフジの開局15周年記念ドラマ「BAR レモン・ハート」の主人公、マスター役を演じられたのはとても光栄です。

 でも、作者の古谷三敏さんが「梅雀さんならOK」と連載30年で初めて実写化を許したとお聞きして、うれしさと同時に凄いプレッシャーも感じました。

 今までは飲む専門で、カウンターの内側は初めてですからね。シェーカーを振るにしても、バースプーンでステアするにしても、カクテルのレシピ同様に正統派ともいうべきスタイルがあるんです。

 それを自然にできるよう、身のこなし、しぐさを身につけなくてはならないし、お酒の銘柄や産地、醸造法、歴史やエピソードといった膨大なうんちくを含んだセリフを、よどみなく話さなくてはなりません。それはそれは大変でしたよ。

 おまけに撮影中はずっとセットの中に芳醇な香りが漂っていて、無性に飲みたくなるのに飲めない。それがつらかった。

 楽しみだったのが、撮影後のお土産。収録で使用した希少酒をワンショット分いただき、帰宅後にお風呂に入ってからゆっくりと味わう。最高のオフタイムでしたね。

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