“焼津の半次”品川隆二さん 5度のがん手術乗り越え作詞家に

公開日: 更新日:

「撮影が終わると、先斗町や宮川町のなじみのお茶屋に直行さ。行けば風呂が沸いてて、新品の下着も用意されてる。で、晩酌の前に翌日の台本にザ~ッと目を通し、その後は芸子とドンチャン騒ぎ。ほぼ毎日続くんだよ、それが。当然ながら、ギャラは面白いように消えてなくなり、結婚する時はきれいさっぱり、スッカラカンになってた、ハハハ」

「花山大吉」が終わってからは時代劇ばかりではなく、ヤクザ映画やVシネマ、舞台と幅広く活躍した。

「ボクら俳優には定年がない。だから、このトシになっても役者でありたいって気持ちはあるし、時代劇を作るなら、アドバイスもしたい。でも、昔の一時が今の約2時間ってことすら知らない監督や脚本家が増えちまった。あと、ボクが時代考証の不備や間違いを指摘すると、露骨に嫌な顔をされることが多くて。この先、正統派の時代劇は成り立つのか、大いに不安だね」

 2月末までCS放送「時代劇専門チャンネル」で「花山大吉」を放映中だ。

「娯楽作品であっても、もちろん時代考証はバッチリだよ」

 取材が終わって京都文化博物館でのトークショーをのぞくと、イベント終了後、サインやツーショットを求める長蛇の列。取材時より数倍は笑顔の品川さんがいた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド