青山愛&小川彩佳 報ステから“残った人と去った人”の力量
一方“報ステに残った女”小川彩佳(31)はどうか。新MCの富川悠太が何かと「古舘よりさわやかでいいわ」などと評価されるが、富川は3月まで外回りのリポーターだった。番組一新後、唯一スタジオを引き継いだのは小川だ。だからキーパーソンになるはずなのに、4月以降も古舘時代と変わらず、クールな表情でニュースを読み上げ、コメンテーターの話にうなずくスタイルを崩さない。実にもったいない。
だが、7日(火)は「卵子凍結保存」という特集で外回りに出て、凍結保存後40代で出産した方にインタビューしたり、医療現場をリポートして働く女性の選択肢というテーマに挑んだ。VTR明けのスタジオでは「男女一緒になって考えていく。それができて……」と割と長く(いつもの小川らしくなく)熱く語り、なかなかよかった。
4月から「批判精神や個性が薄れた」ともいわれる「報ステ」は、女性目線のテーマを模索中なのかもしれない。それが新しい路線になったら小川の存在感が増す。当番組は富川&小川のツートップでやっていくほうがいい。余談だが、クールな小川の強いコメントを期待するM男も多い。
“報ステを出ていった女と残った女”、どちらが得をしたかは半年たった頃に見えてくる。
(作家・松野大介)