S・ストーンの過激なエロティックミステリー「氷の微笑」

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 話題になったのが事情聴取のシーンだ。キャサリンは上から目線のしゃべりで長い脚を組み替える。なんと股間はノーパン。DVDのスロー再生でヘアと縦スジが見えると評判になったが、BDはさらにクッキリ。先週乗ったタクシーの運転手によると、深夜に若い女性客が支払いの際に脚を開き、ノーパンの恥丘を見せることがあるそうだ。

 物語はキャサリンへの疑惑から彼女と関係したベスの過去に移り、ニックと同僚は右往左往。彼らを振り回すのが頭脳明晰なキャサリンという構図だ。

 本作については今も「真犯人は誰?」と疑問が聞かれるが、バーホーベン監督もS・ストーンも犯人を明言している。ラストのアイスピックを素直に受け止めればいい。ベスの部屋の錠前が壊れていたことなどがその根拠で、ほかにもいろいろと伏線が仕込まれている。

 ただ、結末の射殺など、ちょっとご都合主義な印象は否めない。そうした疑問と闘いながら新たな発見ができる傑作だ。 (森田健司)

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