著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

サザン桑田が涙を流して「RCに負けた」と語った札幌の夜

公開日: 更新日:

 83年8月6日、RCは札幌真駒内屋外競技場で開催されたロックイベント「Super Jam ’83」で、サザンオールスターズと競演する。この少し前、TBS系ドラマ「ふぞろいの林檎たち」がスタート。その主題歌にサザンの「いとしのエリー」が起用されていたこともあり、「RC」VS「サザン」の対決は盛り上がった。桑田佳祐は、自身のラジオ番組で「真駒内ではRCをぶっ潰してやるぜ」と息巻いていたという。

 このイベントに片岡さんは衣装係で同行していた。

「サザンの演奏で会場は大盛り上がりでした。次にRCが登場。始めから終わりまで流れるようなステージングでしたね。理屈じゃなくて、客席とステージが一体化するのです」

 このときのことを桑田は「サザンは事前に演出を練りに練って登場したのに対し、RCは自然体というか、肩に全く力が入っていなかった。RCのライブを聴いて涙を流した」と著書で語っている。そのライブのMCで清志郎はサザンのことを「初めて一緒にやったけど、なかなかゴキゲンなバンドだぜ! サザンオールスターズ、ゴキゲンだぜ」と賛辞を贈っていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」