モノマネ芸人の神奈月 “完全フリー”がたたり人間不信に
もともとギャラ交渉ができないから、「2万円でOKですよ」とついつい言っちゃう。1本2万~3万円の営業が月に2本くらいしか入らないこともあって、月の稼ぎが10万円以下の時もありました。
フリーだと舐められるのか、請求書を出してもギャラをなかなか振り込んでもらえなかったことや、電話がつながらなくなったりすることもありました。
地方の仕事の時に「交通費を立て替えといて、あとで請求書ください」と言われ、仕事してもギャラがもらえないとマイナスのまま終わったり。まあ、そういう例は多くはないですけど。
「今月は厳しい」と思った時は、前に働いていたショーパブに頼んでワンステージか2ステージやらせてもらい、3000円とか5000円の日当をもらってました。バブルがはじけてたから、おひねりやチップは全くもらえなくなり、つらい時期でしたね。
■転機は長嶋監督のモノマネ
転機になったのは「ものまねバトル」(日本テレビ系)に出てから。「長嶋監督のモノマネをしている人」として認知されて、30歳くらいから仕事をいただくことが増えました。