著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

高嶋ちさ子あっぱれ! 忖度コメンテーターを一掃してくれ

公開日: 更新日:

 ありきたりな発言しかしないのは下手なことを言ってネットで叩かれたら命取りとビクビク、言いたいことが言えないのだ。忖度連中だらけだから、余計に「とくダネ!」の古市憲寿が注目されるというのが現状。彼の発言はコメンテーター炎上率ナンバーワンだが、本人は反省するどころか、むしろそれを楽しんでいるようなところがある。何を言ってんだかということもなくはないが、炎上覚悟の古市は貴重だ。

 今週は「スッキリ!!」の勝谷誠彦さんの訃報もあったが、勝谷が出ていたころの「スッキリ!!」は勝谷とMC加藤浩次がいつ一触即発になるかわからず、ドキドキして目が離せず見ていたが、勝谷が排除されてから仲よしクラブになったような。

 そんなこんなで「ザワつく!――」。「悪質な外国人観光客について」の回のこと。鎌倉の江ノ電・鎌倉高校前駅近くの踏切に漫画「スラムダンク」の外国人ファンが聖地巡礼で大挙押し寄せ住民たちが迷惑しているとか。近年、外国人観光客によるレンタカー利用事故が急増している云々も。

 これに、ちさ子が言い放った。「私、時々ねえ、鎖国したいと思う」「鎖国してた時の方が日本が栄えてた」と言い切った。後先の考えなしに思い切って言うちさ子、あっぱれ。

 番組タイトルに「時々ちさ子」とあるように、コンサートがある時には休む。レギュラーなのに休む斬新さもいい。たとえ極端だとしても堂々と自分の意見を言うのがコメンテーターの仕事。忖度コメンテーターを、だれか一掃してくれ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に