<3>遺品の時計の修理に50万かかると知った時に師匠の声が

公開日: 更新日:

 高価な遺品をもらうと思わぬ出費があるものだ。

「師匠は舶来品が好きで、私が入門した頃は自家用車もアウディでした。もちろんお抱え運転手がいました。私が40過ぎてから運転免許を取ろうとしたら、師匠に言われましたもの。『芸人が運転しちゃダメなんだ。運転手を雇えるくらい売れろ』って。ずっと外車ばかりに乗ってましたが、初めて国産車に買い替えたのが、日産プレジデントが発売された時です。師匠は『日産のプレゼント』って言ってたので。『それじゃ日産からもらったみたいですから、プレジデントと言ってください』と頼んだのを覚えています」

 歌之介は貧しい家庭に育ったので、高級品は似合わないと思っているようだ。確かに彼の少年時代は辛苦の日々だった。 (つづく)

(聞き手・吉川潮)

▽本名・野間賢。1959年、鹿児島県生まれ。高校卒業後の78年に3代目三遊亭円歌に入門。前座名は歌吾。82年、二つ目昇進。三遊亭きん歌と改名。87年、先輩18人抜きで真打ち昇進。初代三遊亭歌之介となる。19年、4代目三遊亭円歌を襲名。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方