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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「発光」し始めた高山一実 自分なりの道を踏み出し輝く

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「しゃべりたいことがありすぎて、メモしたほとんどがしゃべれてない!」(高山一実/NHK「持論独論」3月10日放送)

 自身初の小説単行本「トラペジウム」が、20万部を突破する大ヒットとなった乃木坂46の高山一実(25)。版元のKADOKAWAによると「近年では村上春樹、東野圭吾ら限られた超人気作家、映像化作品など、ごく一部の話題作しかたどり着かない部数」(オリコン「ORICON NEWS」2019年3月18日)だという。

 そんな知性的な部分を買われたのだろう。NHKの5分間で持論を語る番組に抜擢された。そこで高山はアイドル論を語ったのだが、5分間しゃべり続けて最後に放った一言が今週の言葉だ。

 そもそも彼女はアイドルファンだった。テレビで山口百恵中森明菜らの過去の映像を見て魅了された。当時は自分と同じぐらいの年齢なのに、なんでこんなにカッコいいのだろう、と。

 さらに、その視線は現役アイドルにも注がれる。モーニング娘。の道重さゆみの「自ら発光している」ような完璧なアイドルっぷりに憧れたのだ。そして11年、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、自身もアイドルになることができた。

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