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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

岡田版「白い巨塔」は大門未知子不在のドクターXみたい

公開日: 更新日:

 他に財前の同期、里見を松山ケンイチ、愛人ケイ子を沢尻エリカ、財前の師・東を寺尾聰、財前の妻を夏帆、その父で圧倒的財力で娘婿を教授にしようと画策する財前又一を小林薫。面白いか面白くないかと問われれば面白い。だが、過去の作品と比較してしまう。

■教授選にまつわるゴタゴタは面倒くさい

「白い巨塔」は1度の映画化と4度テレビドラマ化されている。今回で5度目。財前を演じたのは映画とドラマで田宮二郎が2度、佐藤慶、村上弘明、唐沢寿明がそれぞれ演じている。

 個人的には子供の時に見た田宮のイメージが強く、唐沢の時も物足りなかったが、岡田版が放送された後、ネットでは“唐沢版がよかった”の嵐で驚いた。田宮版を知るのはもはや少数派ということか。

 唐沢も若すぎると思ったが、岡田はそれ以上に若く、まだ研修医が似合う。教授選にまつわる話よりも沢尻エリカとのいちゃいちゃシーンの方がしっくりくる。やっぱり鶴橋康夫監督はエロシーンがお上手。ご自慢の筋肉も披露し、やっぱり岡田は頭脳派よりも肉体派がお似合いだ。

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