元PRIDE格闘家・小路晃さん 引退後はリングから厨房へ

公開日: 更新日:

「RIZIN(ライジン)」が盛り上がる格闘技界。その前身となったのは、1997年から2007年まで開催された「PRIDE(プライド)」だ。本日登場の小路さんは第1回からファイナルマッチ第34回大会まで出場し、体格差をものともしない果敢な戦いぶりから“ミスタープライド”“最後の日本男児”と呼ばれた。引退は11年。今、どうしているのか?

  ◇  ◇  ◇

「いらっしゃいませ。お一人ですか?」

 JR富山駅の真ん前。複合商業ビル「パティオさくら」2階にあるラーメン居酒屋「麺バル プライド」へ行くと、肩幅が広くゴッツイ体格の店主に迎えられた。小路さん、その人だ。

「ここは昨年4月27日、ビルのオープンと同時に新規開店しました。看板メニューは、濃い口醤油のご当地ラーメン『俺のブラック』(850円)。『濃厚魚介豚骨つけめん』(930円)も好評です」

 手掛けるのは3店目。1号店は、北陸自動車道・富山ICのそばの住宅地に11年10月に開店したつけ麺がメインの「えびすこ」。次いで14年11月、富山市内に「とんこつ えびすこ」をオープンさせた。

「両店舗が好調なので、ディベロッパーさんに声を掛けていただきました。富山駅はいわば富山県の玄関口。 ラーメンだけでなく、ゆっくり富山の味を楽しんでもらおうと、季節限定ながら白エビの唐揚げやホタルイカの沖漬けなど、居酒屋メニューも充実させています」

 なぜ、ラーメン店?

「米シアトルをベースにトレーニングをしていた時、挫折しかけたことがあるんです。決まっていた試合が急きょなくなり、どうなってもいいと。生きる希望を失いかけた時にチャイナタウンで食べた一杯のラーメン。そのスープを飲んだ瞬間、涙があふれ出ました。こんなところで腐ってたまるか。いずれ、このラーメンのように人の心を温められるラーメン店をやろうと」

 もともと年間200杯以上を食べ歩きしていたラーメン好き。11年4月に開催された引退試合直後から、高田馬場のラーメン店で約半年修業して第二の人生のスタートを切った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し