菊池桃子&還暦経産省局長の熟婚にバカ騒ぎのワイドショー
■芸能人気取りの局長におバカ質問を繰り返す記者たち
熟婚に至った2人にケチをつける気は毛頭ないし、婚姻件数が年々減り続ける中、オメデタイ話には間違いないだろう。とはいえ、還暦を迎えた初婚の男と、50歳を過ぎて再婚の元アイドルの組み合わせは、それほど大騒ぎするネタなのか。
新原局長も舞い上がってワケが分からなくなったのか、記者団の囲み取材に応じると、「結婚してくださいとシンプルに申し上げました」「彼女が私と一緒に暮らしたいと言ってくれている。私自身はとてもハッピーです」などとニヤニヤ。赤いバラの花束を渡してプロポーズしたことまでペラペラ明かしていたが、なぜ、「プライベートな質問については応じられない」と答えないのか。それが国会で、メディアや野党の追及を突っぱねる時の決まり文句だし、今は新年度予算作成で超多忙の時期ではないのか。まるで芸能人気取りだ。
記者も記者だ。小泉環境相と滝川クリステルの結婚報告の際、官邸で会見を開くことの是非を一切問わず、おバカ質問を繰り返していた時と同じ。今回も、新原局長を取り囲み、「一夜明けてお気持ちは?」「どういうところに引かれた?」などと聞いていたからクラクラする。そんなヒマがあるなら、菅原氏や河井前法相の説明責任を追及したり、安倍首相の任命責任を問いただしたりするのが記者の仕事。閣僚のドミノ辞任隠しをもくろむ安倍政権の「パンとサーカス」作戦の片棒をまんまと担がされているから言語道断だ。
つくづく、この国の記者は一体、何をやっているのか。メディアがこんなテイタラクだから、安倍政権はやりたい放題。不幸になるのは国民だ。