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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

沢村一樹も佐藤浩市も本田博太郎も 2世俳優が佃煮みたいだ

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やっかまれるのは覚悟の上だろうが

 そんな郷敦が18日放送「しゃべくり007」(日本テレビ系)に登場。「超ストイックな父・千葉真一鉄の教え」と称し、「俺より先に箸をつけるな」「同じミスを3回したら地下倉庫」という厳しい教えを暴露した。しゃべくりメンバーを相手に、19歳とは思えない落ち着きと堂々の振る舞いはさすがだ。

 フリーアナウンサーの古舘伊知郎の息子・古舘佑太郎も朝ドラ「ひよっこ」以来、活躍の場を広げ、今年は映画「いちごの唄」「アイムクレイジー」で注目された。仕事が減って、週イチで名古屋制作の「ゴゴスマ」の押しかけコメンテーターをやっている父より忙しいのではないだろうか。

 2世タレントに世間の目は厳しいが、それでもよっぽどおいしいということか、両親の後を追って芸能界入りする子供は多い。

 使う側もまったくの新人を起用するより、2世は〇〇の子供とわかりやすく説明でき、話題性もある。2世は宣伝でも効率がいい。

 かくして2世俳優が佃煮状態。

 そういえば、先日、美容院で女性誌を読んでいたら、「ミス・インターナショナル日本」に選ばれた岡田真澄の娘・岡田朋峰に対して異母兄の岡田真善が「彼女に岡田を名乗る資格はない」と訴える記事があった。モテた父を持つ2世ならではの苦労もありそうだ。

 だが、何も縁故がない人に比べたら天国のようなもの。やっかまれるのは覚悟の上だろうが。

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