最高のムチャブリに応えたアンタ山崎の復活アドリブ漫才
たびたび柴田は山崎とはよく一緒に飲んでいると、関係が良好であるとアピールしていたが、山崎から柴田の話題を触れることはなかった。ことコンビのことは山崎に触れにくいような、まさに「アンタッチャブル」な話題になっていた。
実は柴田は話し合いの中で「いったん自分の活躍がちゃんと出来るまで待ってて」と山崎に言ったという(CBC「本能Z」16年3月12日)。そうでなければ、山崎が手を差し伸べているみたいになってしまうからだ。それから数年経ち、柴田は休業前に勝るとも劣らない活躍を見せていた。まさにコンビ復活の機は熟したのだ。
アンタッチャブルが売れていない時期から、有田に世話になっていたことはよく知られている。特に山崎は半ば彼のマネジャーのように常に一緒にいた。芸人を辞め、このまま座付き作家になろうと思っていたほど。有田に「キャラがない」と言われれば、言われるままにヒゲを伸ばし山男のようにもなった。そんなときも「有田さんに言われて」などと言わないのが“紳士協定”だった。それを言ってしまうと、途端につまらなくなるからだ。