鈴木おさむの人間観「人間は自分の考えが正義と思ってる」
「WOWOWオリジナルドラマ+舞台」の連動プロジェクト「ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~」がスタートする。ドラマはオムニバス形式で全6話(第1回は本日・24日深夜0時~、WOWOWプライム)。ストーリーは実在する「火星移住プロジェクト」をもとにしたシチュエーションコメディー。脚本・演出を手がけたのは、放送作家の鈴木おさむ(47)だ。
◇ ◇ ◇
―――独特な設定ですね。
「実際アメリカでは『火星移住プロジェクト』は実在していて、かなりの数の応募があり、何十年後かには現実の話になるそうです。最初に話をもらった時、そこに応募してくる人はどんな人たちなんだろう、そういうシチュエーションになったらどうなるんだろうと考えてみたら、自分自身ワクワクしたというのがありますね」
――ラボではまず、火星に移住する4人を選ぶため、年齢、性別、職業がバラバラの24人が4人ずつ6組に分かれて共同生活することになります。
「最初に6つの話(ラボ)の主人公を決めたんですよ。三ツ星シェフ(仲村トオル)、クイズ王(要潤)、アパレルデザイナー(広末涼子)、カメラメーカー勤務(矢本悠馬)、作曲家(斎藤工)、元バンドマンの医者(三浦翔平)と。それに加えてそれぞれ別の3人が関係してくる。全員女性とか、ネガティブな人ばかりが揃うとか。そこで各ラボで騒動が起きるんですけど、とにかく十分なリアリティーを持たせて24人のキャラクターを描くことに苦労しました。今まで書いてきた中で一番大変だったかも知れない。書いてるうちに、これは別々の作家がやるべきことなんじゃないかとだんだん腹が立ってきたりしてね(笑い)」