テレビ番組が報道と再放送だけに…緊急事態長期化で現実味
新型コロナウイルスによる「緊急事態宣言」で、芸能界も“激震”、いやそれ以上の壊滅的な状況に追い込まれている。
まず、出演者が次々に感染を発表して関係各方面に大きな影響が出ている。森三中の黒沢かずこ(41)、俳優の小宮璃央(17)、脚本家のクドカンこと宮藤官九郎(49)、ケツメイシのRyoji(45)。また福岡のローカルタレントのゴリけん(46)もそうだ。以前、彼は東京で活動していたので覚えている人も多いだろうが、そのゴリけんがやはりコロナ感染が明らかになり、と同時に彼が出演していた生放送番組を休止した。彼が出演する曜日ではなかったが、最近も出演したばかりで、司会者や共演者だけでなく、スタッフにも濃厚接触者が多くいると判断したからだ。
スタジオに出演者がいるということは、その人にピンマイクをつける音声スタッフやメーク担当など、すぐそばで作業する人が多くいる。ほとんどの番組で数十人のスタッフが存在し、「閉鎖された」スタジオで多数の人が話をする。いわゆる「3密」状態が本番前から続く。
バラエティーや情報番組などは出演者の席を広く空けて座るなど「見た目」では感染防止の対策を行っているが、出演者だけでなく、スタッフにひとりでも感染者が出ると、その場にいたほとんどが濃厚接触者になってしまう。
つまり、「綱渡り」の放送という危機的状況にあり、各局で出演者とスタッフを減らしている。その中で報道と情報番組は続けるが、ドラマやバラエティーなどは放送を延期し、その間は再放送でつなぎ始めている。舞台やライブは軒並み中止や延期となり、タレントはおろか、スタッフも生活面で厳しい。