著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

自粛続くならこんな時こそ忘れていた「読書のすすめ」だろ

公開日: 更新日:

 北極に近い氷河と火山のアイスランドにはもう一度訪れてみたいけど、しばらくは無理だ。人口は首都集中でわずか37万人。でも、コロナ感染は広がった。2月末、イタリアから帰った人が最初の感染者で、あっという間に1500余人。しかしながら人口あたりの感染数が多いのは、政府が希望者全員に検査をしてるからだ。で、陽性ならばすぐ隔離。だから、2メートル離れさせてもロックダウン(町の封鎖)はしていない。小さい国はまとまりが早くていい。パチンコ屋もないし、依存症もない。

 外出自粛じゃ、本でも読んで旅情に浸ろうと、書棚を探した。椎名誠著「アイスランド 絶景と幸福の国へ」(日経ナショナルジオグラフィック社)は絶景写真付きでお薦め本だ。この幸福度ランキングが上位の国は軍隊もないし原発もゼロ。パトカーともすれ違ったことがなかった。旅の宿にいるつもりで、ウイルスも生んだこの宇宙の歴史エッセー「ありえない138億年史」(光文社)など読み出すと朝まで止まらなくなりそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ