上岡龍太郎が代打でラジオに「ハガキ読み」に衝撃を受ける
衝撃的な出会いから1年後、KBS京都ラジオのパーソナリティーをされていた島田紳助さんが体調を崩し、代打でオール巨人さんとおかけんた・ゆうた君、そして構成の私で担当していたある日、巨人さんが突然の大雪で車が立ち往生、生本番に間に合わない事態に。この時、同じKBS京都のテレビでタイガースの番組MCをしていた上岡さんが「巨人君が来るまで僕がつなぐわ」と急きょスタジオへ。
無事に放送がスタートし、最初のCMが入った際に上岡さんから「紹介するハガキがあったら読むよ」と言われ、リスナーのクセ字満載のハガキをお渡ししました。
「おハガキ紹介します」と下読みを一度もすることなく、よどみなく読み始めた上岡さん。それだけでも凄いのですが、読みながらハガキを裏返して数秒見て、元へ戻されたのです。しかも裏返している間も、ハガキは読み続けていました。
CMに入り、上岡さんに「途中でハガキを裏返されたのはなんだったんでしょうか?」と伺うと「どこから来てんのか消印をね」という。裏返した間も止まらずに読んでいたことを聞くと「1回見たら3行は頭に残んねん。写真みたいなもんかな、せやから頭に映った字を読んでるだけ」と事もなげに言われ「ハー」とうなってしまいました。
「練習したら誰でもできるよ。けどそんなアホなこと誰もせえへんだけ」
どうしてそんな練習をしようと思われたのかきっかけを伺うと「漫才では横山ノックに勝てん、司会も浜村淳に勝てん。そしたら俺は日本一のハガキ読みになってやろうというとこかな。アホなことですよ」と穏やかにほほ笑んでおられました。
この上岡さんの甥っ子が兄弟漫才で人気の「ミキ」。タイプは全く違うけれど、やっぱり“華”を持っているのは上岡さんの遺伝子でしょうか。