ブラマヨ小杉君はNSCの生徒時代から素人の声ではなかった
NSCの講師になって今年で31年目。コロナ禍の影響でいまだ生徒たちとの対面授業はできていません。私の授業は、しっかり挨拶をすることと、言葉遣いに気をつけることを徹底した上で、あとは実践あるのみ。M―1やキングオブコントの予選に合わせて制限時間は2分に設定していますが、いつも決まって言うことは「好きなことをしなさい」です。そしてネタ、パフォーマンスを見て、私なりのアドバイスをする、この繰り返し。
最初に「売れる」と感じたのはナイナイの岡村君、キングコングを組む前の西野君と梶原君、そして友近ちゃんの4人。でも私の見る目のなさに反して、今、何倍もの生徒たちが売れて、人気者になっています。卒業後にいい相方と出会い、とてつもない練習をし、チャンスを確実にしたたまものだと思います。
また“売れる”とまでは確信できないものの「残れる」と感じた生徒は何人もいました。その代表格がブラックマヨネーズの小杉君です。後にコンビを組む吉田君もいいセンスがあり「残れる」とは思いましたが、小杉君を相方に選んだのもそのセンスの大きな要因でしょう。