著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ツッコミ職人「かまいたち」濱家 唯一の弱点は高所恐怖症

公開日: 更新日:

■「飛ぶ必要ない。これからも飛ぶな」

 翌日、劇場の若手が集まる楽屋で昨日の事件に相方・山内君から「先生からもなんとか言うたってください!」と頼まれ、私が「濱家、飛ぶ必要ない。これからも飛ぶな」と褒めると「そっち~!?」と山内君から呆れられました。

 芸人だからなんでもやる、できるだろう、と思われがちですが、できないことはできません。また、やる必要もありません。事前に高所NGだと言ってなかったのはいけませんが、言っていたとしても「それじゃ克服しましょう!」とおそらくロケは強行されていたでしょう。

 制作側も何でも面白がればいいというものではありません。やはり体質やその日の体調を見て判断すべきです。私が構成に参加した番組ではバンジーでも、ジェットコースターでも事前にマネジャーではなく、本人に確認し、マラソンなどには必ず医師と看護師を手配してもらっていました。それが最低限のルールのはずです。

 濱家君のように拒み続けられる子はいいですが、その場の雰囲気や後の仕事の影響を考えるあまり意に反していてもOKしてしまうことも多いのです。だからスタッフは人一倍気を使わなければならない。「バンジー日没事件」を思い出すたびに相互の意思疎通、信頼関係が重要だと思います。

 ちなみに、日没でボツになったバンジーは三浦マイルド君が駆け上がってきて装着してすぐ飛び込み、面白い画が撮れました。濱家君、三浦マイルド君には一生頭が上がりません。

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