著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

10代にして演技に深み 山田杏奈が醸し出す知的な存在感

公開日: 更新日:

 ……というような印象を山田杏奈の演技に持っていたが、昨年、雑誌「日経エンタテインメント!」の取材で彼女に初めてインタビューして、彼女自身もプライベートでよくカフェに行ってコーヒーをブラックで飲むのが好きだという事実を知った。

 女優としては元気で明るい役柄を演じることも多いが、素顔の彼女は落ち着いていて、大人っぽい。取材では、言葉を慎重に選びながら丁寧に答えてくれて、知的な魅力を感じた。

 彼女は幼稚園に通っていた頃には図書館に行って好きな本を10冊借りて、あっという間に読んでしまう子供だったという。小さい頃からの読書習慣とさまざまな事柄に対する好奇心が、知的な存在感と演技の深みにつながっている。

 小さな喫茶店の片隅で、コーヒーを飲みながら文庫本を読んでいる彼女を想像すると、ハマり過ぎなくらいに、その風景が目に浮かんできそうだ。彼女は、そういうふうに情景の中にたたずむと絵になる存在感を持っている。ゆえに、映画やCMのクリエーターの創作意欲をかきたてる女優だ。

 ある映画プロデューサーによると、映画監督との話の中にも彼女の名前がよく出てくるという。女優・山田杏奈がどんな物語を描いていくのか、彼女の未来がとても楽しみだ。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ