亀梨和也「事故物件」好調 松竹とジャニーズの意外な関係
2015年から今年まで松竹の実写作品で興収15億円以上は7本ある。そのうち、見込みも含めて4本をジャニーズ事務所の俳優が主演もしくは準主演を務めている。以下、興収順。
・「事故物件 恐い間取り」(20億円以上、推定)
・「母と暮せば」(二宮和也、19億8000万円、16年)
・「ザ・ファブル」(岡田准一、17億7000万円、19年)
・「空飛ぶタイヤ」(長瀬智也、17億4000万円、18年)
単純な計算だが、実写作品の総興収のうち、それらの作品累計は50%を超える。もちろん、興収だけを比較すれば東宝には太刀打ちできない。この5年だけを見ても、「HERO」(木村拓哉、46億7000万円、15年)と「マスカレード・ホテル」(同、46億4000万円、19年)がともに40億円を超えており、松竹作品はとてもかなわない。
東宝作品には大きな特徴がある。上記2本を見ればわかるとおり、テレビ局映画とキムタク主演という製作手法が圧倒的な興行を展開することだ。加えて「検察側の罪人」(木村拓哉、二宮和也、29億6000万円、18年)、「忍びの国」(大野智、25億1000万円、17年)、「関ケ原」(岡田准一、24億円、同)、「海賊と呼ばれた男」(同、23億7000万円、同)など製作費が存分にかかった大作路線も多い。「暗殺教室~卒業編~」(山田涼介、35億2000万円、16年)も大ヒットしたが、全体的にテレビ局映画とキムタク主演、それに大作志向という3本柱が東宝の基軸になっていることがわかる。