「半沢直樹」と「竜の道」が関西人に好まれる“2つのワケ”
「2013年放送の前作最終回で叩き出した視聴率42・2%に迫るのか、超えるのか。ストーリー展開はもちろんのこと、関心は“記録”にも移りつつあります」(在京キー局関係者)
いよいよラストスパートに入った堺雅人(46)主演のTBSドラマ「半沢直樹」。13日放送の第8話は、関東地区で平均視聴率25・6%と自己ベストを更新。関西地区でも28・5%と、30%の大台が“射程圏内”に入っている。
「ちなみに7年前の前作も、前半の舞台が大阪ということもあってか、関西の方が視聴率が高かったんです。関東で30%台に乗ったのは第7話、関西では第6話と早かった。最終回の数字も、関東が42・2%に対して関西は45・5%でした」(テレビ誌ライター)
もはや“令和一”の国民的ドラマなのだが、なぜ、そこまで関西で人気なのか。
「鍵になるのは『吉本新喜劇』『阪神タイガース』でしょう」と話すのは、大阪出身で、著書に「大阪のオバちゃんの逆襲」があるライターの源祥子氏だ。
「人間関係があまりに複雑すぎて、誰が正義で、誰が悪か分からないようなややこしいお話は、関西人はあまり好まない。慣れ親しんでいる新喜劇も、例えばヤクザが出てきてピンチになるけど、必ず誰かが救ってくれるというように、“正義”と“悪”の構図がはっきりしていて、分かりやすい。その方が関西人好みなんです。その点、『半沢直樹』も、巨悪に挑むという構図がはっきりしています」