「半沢直樹」のネタあかし 最後の悪玉はココでわかる!

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 クライマックスまであと3話となったTBS系ドラマ「半沢直樹」(日曜午後9時)の人気のひとつは、悪玉たちの魅力だ。腹黒く、権力大好き、強欲を絵に描いたようなキャラを、大物俳優がどぎつく演じるほど、半沢直樹が倍返しするときの痛快さも倍加する。

「ドラマは悪役を誰が演じるかで、面白さがまるっきり変わってきます。忠臣蔵の吉良上野介、鬼平犯科帳の盗賊の頭目、松本清張の真犯人は、主役級の俳優が演じるとグッと盛り上がります。『半沢直樹』の敵役も、インパクトのある芸達者がずらりですからね」(テレビ番組ウオッチャー)

 悪役感はファッションでも演出されている。半沢の最大のライバル、大和田暁(香川照之)、金融庁の黒崎駿一(片岡愛之助)、副頭取の三笠洋一郎(古田新太)、権力志向ギラギラの弁護士の乃原正太(筒井道隆)は、スーツは高級生地を使ったスリーピースかダブル、ネクタイは赤系で結び目も大きい。ポケットチーフも派手な柄物だ。

 対する半沢サイドは、スーツはセレクトショップの紺か黒で、ネクタイはレジメンタルかドットを細めに結び、シャツもレギュラーカラーと普通のサラリーマン風である。ただ、「倍返し」のクライマックスのときだけ、半沢は妻の花(上戸彩)にプレゼントされた明るいブルーの勝負ネクタイを締める。

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